犬のトイレのしつけをマスターしよう!失敗てしまう原因とトレーニングの進め方を徹底解説

新しい犬を家に迎える場合、トイレトレーニングは避けて通れない重要なしつけです。

粗相が増えることで家だけでなく、ドッグカフェなどの公共の場でもトラブルが生じる可能性があります。

トイレトレーニングは必ず必要なしつけであるにも関わらず、簡単に習得できないことも少なくないため、多くの飼い主さんがトイレトレーニングの進め方に悩んでいるようです。

この記事では、トイレトレーニングの失敗の原因や対策についてご紹介します。

この記事の特別監修者 – 犬のしつけ専門家

ren

小さい頃から動物が居る暮らしをしておりその中で犬の生態を知りたいと思いドッグトレーナーを目指す。
愛犬をお世話するだけでなくコミュニケーションをとり一緒に楽しめる様にお手伝いさせて頂ければと思います。

保有資格
・公益社団法人愛玩動物飼養管理士2級
・全日本ハンドリング検定3級
・OPDESドッグアドバイザー

犬にトイレのしつけは必要?

犬を家庭に迎える際、人間社会で犬が人と幸せに生活していくためには『しつけ』が不可欠です。

単に愛でるだけでなく、犬に適切な生活ルールを教えてあげましょう。

『しつけ』を行うことで、愛犬が周囲に迷惑をかけずに人間との快適な共存生活を送ることができます。

逆にしつけを怠ると、犬だけでなく家族や周囲の人にも不快な想いをさせてしまうことにもなりかねません。

子犬がトイレを失敗する原因

子犬がトイレを何度も失敗してしまうのにはいくつかの理由が考えられます。
一つずつ見ていきましょう。

1.トイレの場所がわかっていない

一番の原因として挙げられるのが「愛犬がトイレの場所を理解していない」からだと言えます。

犬は人間と異なり、視覚的にトイレの場所を識別することができません。

したがって、飼い主が指定した場所で排泄してもらえるように繰り返し教え、それを覚えるまで、トイレトレーニングを根気強く行うことが大切です。

2.飼い主に怒られたくない

愛犬が粗相をしてしまった場合、多くの飼い主はつい怒ってしまいがちですが、怒ることはあまり効果的ではありません。

なぜなら、犬は「排泄そのものに対して怒られている」と思い込んでしまうことがあるからです。

このような誤解が続くと、犬は飼い主の目の前では排泄をためらうようになるかもしれません。

粗相を見つけた場合には怒るのではなく、リアクションをせずに静かにさっと片付けてしまいましょう。

3.トイレの設置場所の問題

トイレの設置場所についても考慮が必要です。

子犬がおしっこをしたいと思ったときに、すぐトイレに向かえるかどうかを確認してください。

また、犬はふわふわした柔らかい場所で排泄する習性があるため、トイレシートを敷いている場所にカーペットなどのふわふわした敷物があると区別できずに粗相をしてしまうこともあります。

トイレのある場所にはふわふわとしたやわらかい敷物を敷かない方が良いでしょう。

4.トイレに行きたいタイミングで連れていけていない

おしっこの頻度は月齢に応じて異なります。
子犬のおしっこのタイミングとしては、月齢に1時間を加えた間隔で排泄するのが一般的です。

したがって、仮に3ヶ月の子犬であれば約4時間ごとにおしっこをする、と考えて良いでしょう。

ただし、これらはあくまでも安静時の間隔であり、活動時や食事を摂った際には頻度が高くなる傾向があります。

飼い主は子犬がトイレに行きたがっている「しぐさ」を把握し、失敗を防ぐために慎重に観察してあげましょう。

犬のトイレのしつけを成功させるコツ

犬のトイレトレーニングを成功させるコツをご紹介します。

1.犬が落ち着ける場所にトイレを設置する

犬も人間同様、静かで人通りの少ない場所で排泄することを好みます。

したがって、トイレを愛犬が落ち着ける場所に設置することで、トレーニングが成功しやすくなります。

2.寝床とトイレは離す

犬は寝床が汚れるのを嫌がる傾向があるため、ベッドとトイレをできるだけ離して設置しましょう。

サークルを使って就寝スペースと排泄スペースを明確に分けることも有効です。

3.犬用のトイレしつけスプレーを活用する

トイレトレーニングがなかなかうまくいかない場合には、犬用のトイレしつけスプレーを試してみるのをおすすめします。

スプレーには、犬が嫌いな匂いを出すスプレーと犬の排泄物に似た匂いの成分が含まれたスプレーの2種類があります。

これらのスプレーを併用することで、トイレトレーニングを円滑に進めることができます。

犬のトイレのしつけ方法

愛犬のトイレトレーニングを成功させるためのしつけ方法を説明していきます。

1.トイレサインを見逃さない

愛犬の行動をよく観察し、トイレサインを見逃さないようにしましょう。
特に子犬の場合は、朝起きてから2〜3時間ごとに排泄することが一般的です。

その都度、サインが見られたらトイレに誘導するようにすることで、トイレを「トイレ」だと認識するようになります。

2.トイレの定位置を決める

愛犬が落ち着ける場所にトイレを設置します。

子犬の場合なら最初にケージやサークル内にトイレを設置し、安心感を持たせると良いでしょう。

成犬の場合なら、静かで寝床から離れた場所が好ましいです。

3.上手にできたら褒める

犬がトイレを成功させた場合は、思いっきり褒めてあげましょう
褒めることで、トイレに対してポジティブな意識を持つようになります。

これらのステップを実行することで、愛犬が正しい場所でトイレをする習慣を身につけることができます。

成犬からでもしつけはできる?

成犬やシニア犬でのトイレトレーニングも十分可能です。

ただし、成犬やシニア犬の場合、子犬の時よりも習得に時間がかかるかもしれません。

飼い主は焦ることなく、根気強く確実にトレーニングを進めましょう。

トイレトレーニング以外で身に着けるべきこと

犬の社会性は社会化期に形成されると言われており、子犬のうちにさまざまな新しい経験をさせることが重要です。

ただし、無理に嫌がることをさせるのではなく、徐々に慣れさせるのが良いでしょう。

例えば、来客や車、他の動物に触れさせる際には、最初は距離を保って観察させ、問題がなければ徐々に近づける方法が有効です。

また、子犬のうちに身体のお手入れに慣れさせることも重要です。

ブラッシングや爪切り、歯磨きなどを抵抗なく行えるようにしておくことで、成犬になった際に飼い主の負担を大きく軽減できます。

さらに、分離不安症を防ぐため、子犬の頃から留守番の訓練を行う必要もあります。徐々に留守時間を増やし、いたずらをしないようにしつけていきましょう。

まとめ

トイレトレーニングは、飼い主と犬の円滑な共同生活を築くための重要な課題です。

初めは難しいこともあるかもしれませんが、正しいアプローチと根気強いトレーニングを行うことで、愛犬との関係を向上させ、ストレスなく暮らすことができるようになります。

今回お伝えした手順と注意点を踏まえて、トイレトレーニングを成功させましょう。

トイレトレーニングに関する個別の疑問点やアドバイスを受けたい場合には、専門家に相談することもおすすめです。

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