犬のトリミングってなに?効果や頻度、費用の目安について解説します

トリミングのペースや費用は、犬の種類や被毛の長さ、地域によって異なります。

トリミングは見た目の美容だけでなく健康にも関わる重要なケアですので、それぞれの個性に合わせて行ってあげることが大切です。

この記事では、トリミングに関する基本知識と費用、頻度について解説します。

この記事の特別監修者 – 犬のトリミング専門家

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ゆい

スピードトリミングを東京のトリミングサロンで学ぶ。
豆腐マイスターをはじめとする大豆食品関連の資格も多数保有。
愛犬の負担をかけずに可愛く仕上げるカット方法を勉強し、2023年にはハッピーグルーミングコンテストのクイック部門に出場。

保有資格
・公益社団法人愛玩動物飼養管理士2級
・社団法人ジャパンケンネルクラブC級トリマーライセンス
・社団法人ジャパンケンネルクラブC級ハンドラーライセンス

犬の「トリミング」とは?

トリミングとは、ハサミ、バリカン、トリミングナイフ、クリッパーなどを使用して、犬の毛を整えてあげるケアのことです。毛が伸び続ける犬種の場合は、定期的なトリミングが欠かせません。

毛玉の予防といった健康管理に役立つのと同時に、余分な毛を取り除くことによって、犬本来の美しさを引き立てることもできます。

トリミングサロンで行う「トリミング」の内容

犬の皮膚と毛の状態をチェックしてからトリミングを始めます。

一般的なトリミングの手順は、シャンプーと乾燥のあとにカットを行うことが基本です。

トリミングサロンによっては、爪切り、耳掃除、肛門ケアなどのサービスも提供されることがあります。

これらのケアは犬の様子を確認しながら、必要に応じて行われます。

犬のトリミングの頻度

トリミングの頻度は犬の種類、毛の長さ、皮膚の状態によって異なりますが、一般的には1ヶ月に1回のペースで行うことが推奨されています。

具体的な頻度を決める際には、トリマーや獣医師と相談し、愛犬に合ったスケジュールを設定すると良いでしょう。

トリミングのメリット・デメリット

トリミングにはいくつかのメリットとデメリットが存在します。

一つずつ見ていきましょう。

トリミングのメリット

トリミングをすることによって、愛犬の見た目を美しく整えることができます。

一般的なカットだけでなく、プロのトリマーによるデザインカットも楽しむことができ、ペットの可愛らしい姿を引き立ててくれるでしょう。

また、トリミングは愛犬の美容だけでなく、健康促進という大きなメリットがあります。

トリミングの際にプロのトリマーが愛犬の体をチェックするので、愛犬の体調の変化に早く気付くことができるので、病気や健康問題の早期発見が期待できます。


さらに、被毛が過度に伸びすぎていると通気性が悪くなり、熱中症や皮膚病のリスクが高まります。定期的なトリミングによって被毛を整えることで、通気が良くなり、熱中症や皮膚病を予防することができます。

トリミングでは肛門周りの被毛もカットするため、排泄時に汚れる確率が低くなりますし、ケアとして肛門腺絞りを行うことで体臭を予防し、清潔さを保つことが可能です。

トリミングのデメリット

トリミングは専門家によって行われるため、その都度費用がかかります

特に長毛犬種は頻繁にトリミングが必要となりますので、他の犬に比べて費用がかかる点に留意しなければいけません。

また、多くのトリミングサロンでは「予約制」を採用しているため、タイミングが合わないと施術を受けられないことがあります。

さらに、高齢犬の場合、体力的にトリミングに耐え難いことや、体調の急変への対応が難しいことから、サロンでの受け入れが制限されるケースもあります。

うちの子もトリミングした方がいいの?

犬には、毛の長い犬種と短い犬種が存在します。
愛犬にトリミングが必要かどうかは、犬種によって異なります。

トリミングが必要な犬種

トリミングが必要な犬種には以下のようなものがあります。

  • プードル
  • ヨークシャー・テリア
  • マルチーズ
  • チワワ
  • ダックスフンド
  • ポメラニアン
  • コーギー

これらの犬種は長くて多い被毛が特徴で、特にシングルコートの犬種(プードル、ヨークシャー・テリア、マルチーズなど)は年間を通じて毛が伸び続け、絡まりやすいため、トリミングをおすすめします。

一方、ダブルコートの犬種(チワワ、ダックスフンド、ポメラニアン、コーギーなど)でも、アンダーコートと呼ばれる保温性を高めるための毛が生えており、それらは夏に抜けるので、トリミングが必要です。

トリミングが必ずしも必要でない犬種

トリミングが不要な犬種には以下のようなものがあります。

  • フレンチ・ブルドッグ
  • パグ
  • スムースコートチワワ
  • ミニチュア・ダックスフンド


これらの犬種は毛が短く、毛足が長くなりにくい特徴を持っています。そのため、通常のトリミング、つまり毛のカットや整えを行う必要はありません。

ただし、これらの犬種でもグルーミングは必要です。毛質に関係なく、定期的なシャンプーや耳のお手入れ、爪切りなどの基本的なケアは必要です。

愛犬の健康を保つために、グルーミングについても注意を怠らないようにしましょう。

犬のトリミング費用の相場

一般的なトリミングには、シャンプーとカットの2つのメニューがあり、シャンプーのみの場合はシャンプーコースまたはグルーミングと呼ばれます。

トリミングの費用相場は、中小型犬で約5,000〜10,000円、大型犬では約10,000〜16,000円程度です。ただし、費用は犬の種類、地域、トリミングサロンによって異なるため、幅があることに留意してください。

また、中小型犬と大型犬の分け方もサロンによって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。特に、カットに高度な技術が必要な犬種(トイプードルやスタンダードプードルなど)は、一般的に費用が高くなる傾向があります。

そのため、このような犬種を飼うことを検討されている方は、トリミング費用が高くなることを覚悟しておくべきです。

トリミング店を上手に選ぶコツは?

トリミング店を選ぶ際には、複数のトリミング店のホームページを見て価格を確認し、比較するのがおすすめです。

同じ地域でも、トリミング店によって費用が数千円異なることがあるため、選択肢を比較することでコストを節約できます。

InstagramやFacebookなどでは、トリミング店が施術した犬の写真を紹介していることが多いのでチェックしてみましょう。

これらの写真を見ることで、店舗ごとのカットスタイルや技術を確認できるので、自分の好みに合ったトリミング店を選ぶことができます。

トリマーは特別な資格が必要なわけではありませんが、民間資格が多数存在します。各協会が認定するトリマー養成校に入学し、卒業後に試験を受験して資格を取得することが一般的です。

トリマーがどの資格を持っているかを確認することで、そのトリマーの専門性やスキルを評価する手助けともなるでしょう。

まとめ

トリミングはおしゃれだけでなく、愛犬の皮膚の健康や快適な生活のためにも必要なケアの一つです。

自宅でトリミングを行っている飼い主さんもいますが、トリミングは単に毛を短くカットしているだけではないので、できればプロのトリマーにお願いするのが望ましいでしょう。

定期的なトリミングを行い、愛犬が健康で快適な生活を過ごせるようにしましょう。

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